来店不要・インターネット専業で法人向け融資を行うキャレントに関して、会社情報や審査基準、即日融資の条件、金利や限度額、メリットとデメリットを紹介します。
銀行の融資が難しい経営者は、わらにもすがる想いになるもの。資金調達先としてキャッシングを検討するときの比較資料に活用ください。
消費者金融キャレントってどんな貸金業者?
キャレントは、東京都の五反田に本社を置く貸金業者。2017年に貸金業登録番号「東京都知事(3)第31399号」を取得して、法人相手の貸付を行っています。
キャレントも過去には個人向けローンを扱っていた時代もあるようですが、2018年11月現在は事業資金の貸付しか対応しません。事業資金以外に使うつもりで申込みを行っても、審査に通らないので注意しましょう。
キャレントの運営企業は?
キャレントというのはあくまでもサービス名称です。株式会社IPGファイナンシャルソリューションズという企業が運営を行っています。
日本貸金業協会に登録されている商号・名称は「株式会社IPGファイナンシャルソリューションズ(キャレント)」。アコムやアイフルのようにサービス名と社名が一致しているわけではないので分かりにくいのですが、東京都のお墨付きのもとで法人向け融資を行っています。
キャレントはヤミ金融?
キャレントに関して調べていると「ヤミ金融ではないか?」といった疑問の声が少なからず見られました。
個人向けローンを扱っていた時代に「実際に融資を受けた」という人が見られず、ローン関連のインターネットサービスへの登録を勧められたことが理由のようです。
個人向け融資を行うには信用情報機関への加盟が必要ですが、日本信用情報機構(JICC)の会員一覧に「キャレント」の名前は見つかりません。
法人向け融資だけなら個人信用情報機関への登録がいらないので、2018年11月時点では合法で闇金ではありません。
キャレントスーパーローン 基本情報
キャレントのビジネスローン「キャレントスーパーローン」の基本情報を見ていきます。ビジネス利用を前提にしているだけあって、まとまった金額の融資も相談可能。貸付利率はやや高めですが、最長10年と余裕を持った期間で返済できます。
商品名 | キャレントスーパーローン |
融資対象者 | 20歳~65歳 |
利用限度額 | 1万円~500万円 |
貸付利率(年率) | 7.8%~18.0% |
遅延損害金(年率) | 20.0% |
返済方式 | 元利均等返済方式 |
返済回数 | 1~120回 |
返済期間 | 最長10年・48ヶ月 |
担保・保証人 | 原則不要 |
キャレントで即日融資を受けられる?
平日14時までに申込みから審査・契約までを行えば、即日融資が可能です。審査にかかる時間を考慮すると、即日融資を希望する方は午前中にはインターネットから申込みを行いたいところ。
土日・祝日の審査対応はできないため、平日の申込みも即日融資の絶対条件に含まれます。
審査にかかる時間は窓口の混雑状況次第です。比較的スムーズに進めば1時間くらい、混み合っていると数時間から数日といったところでしょうか。
個人向けの融資と違って電話の確認事項も多いので、即日融資を受けたい方はできるだけ早く手続きしましょう。
キャレント 審査の申込み方法・融資までの流れ
キャレントの申込み方法は、インターネットの一択です。問い合わせ窓口に質問することはできても、そのまま申込みへと進めるわけではありません。あらためてホームページを開き、情報送信が必要です。
申込みから融資までの流れ
1.ホームページから申込み
キャレントのホームページにアクセスして、今すぐ申込みをクリックします。重要事項に同意すると表示される入力フォームに従って必要事項を埋めてください。
会社名や屋号など、ビジネスローン特有の質問項目も含まれます。虚偽記載なくすべての項目を埋めることが審査通過の近道。うろ覚えの項目は公的書類などで確認しながら、ていねいに記入しましょう。
2.キャレントによる審査
送信した情報をもとに規定の審査を行います。入力情報に不備があると確認の連絡が入るケースもあるので、落ち着いて対応しましょう。
3.審査結果の連絡
審査結果の連絡は、メールで送信されてきます。会社のアドレスを使う人が多いかと思うので、キャレントからのメールを受信できる状態にしておきましょう。
希望通りの金額が通ることもあれば、一定額までの融資なら可能と判断されることもあります。どんな結果になっても次の一手がとれるように、心積もりをしておくと安心です。
4.契約手続き
この後に紹介する必要書類をFAXもしくは郵送で送付し、手続きします。契約手続きが終わらないと融資へと進めないので、急ぎの人はFAXがおすすめです。
インターネット専業の貸金業者なので、店舗に行って契約を行うことはできません。たりない書類があると手続きが長引きますから、必要なものを確認して送付しましょう。
5.融資実行
契約書類をキャレントが確認して問題なければ、認められた金額が入金されます。金融機関の振込反映時間を過ぎてしまうと即日融資ができず、翌営業日以降の反映です。振込先の口座は、契約手続きの中で指定します。
ビジネス利用であることをはっきり示すためにも、会社の使っている口座を指定、融資へと備えてください。
キャレント 審査時に必要な書類
キャレントでお金を借りるには、本人確認書類と登記事項証明書が必要です。登記事項証明書とは、法務局に登録しているデータを証明するために提出するもの。
法務局のホームページからオンライン交付を申請、窓口で受け取る方法がスムーズです。窓口で直接申込みも可能ですが、手数料が変わってきます。会社に郵送してもらう方法だと時間がかかってしまうので、都合がよい方法を選択しましょう。
本人確認書類には、免許書や保険証が使えます。状況によっては、そのほかの書類を提出するようにお願いされることもあるので、柔軟に対応しましょう。
キャレントは在籍確認をする?
キャレントスーパーローンは法人対象融資ですが、在籍確認と同じような確認作業を行っています。
担当者の個人名でかけるなどプライバシーに配慮した形で連絡してくれるので、社員に気付かれたくない人も安心です。会社の業務内容や経営状態など簡単な質疑応答だけで確認は終わるので、落ち着いて対応しましょう。
キャレントの審査通過率を高めるコツは?
法人向け融資の審査では、会社の業績や設立年数、業種などが見られやすい項目です。会社の業績は、安定した収益をあげているほど有利。
業績が一時的によいことよりも安定した経営をしている法人が評価されやすく、審査の際にもプラスです。
キャレントスーパーローンは業種のしばりがないので、どんなビジネスを行っている会社でもチャンスがあります。
会社としての評価だけでなく、代表者の信用情報も大切な評価項目。可能な限りは他社借入をきれいにしてから申込んだ方が審査通過率は高まります。
キャレント 借入方法
2回目以降の借入は、メールアドレスとパスワードでログインしたページから行います。追加の借入でもその都度審査が入り、可否判断がなされるシステム。
融資可能と判断されると、振込融資を受けられます。追加融資に関しても比較的対応スピードが早いのですが、資金需要が分かった時点でなるべく早く行動することがよい返事をもらうコツです。日々の収支管理をきちんと行い、計画的に行動しましょう。
キャレント 返済方法
キャレントの返済方法は、銀行振込もしくは振替から選択できます。中小規模の貸金業者では振替ができないことも多いため、キャレントを選択する大きなメリットの1つ。三菱UFJ銀行に口座があれば、自動引き落としで処理できます。
返済期日は毎月何日?
返済期日は、都合がよい日にちを決めて、運用する方式です。会社の実情に即して、現金を用意しやすい日にちに設定しましょう。返済期日より前の10日間を返済期間と考えて、この中のどこかで返済を行えば大丈夫です。
毎月25日を返済期日に設定 → 毎月15日から25日までのどこかで返済を行う
返済期日が土日・祝日だった月は、翌営業日を返済期日と考えます。25日が土曜日だったら27日を返済期日と考えるため、17日から27日のどこかで返済を行えばよいということです。
毎月の返済シミュレーション
キャレントの返済は、元利均等返済方式をとっています。元金と利息の合計額が一律になるように運用する方法です。借入金に応じた毎月の返済額目安は、下の表を参照ください。
10万円 | 3,539円 |
50万円 | 17,691円 |
100万円 | 35,381円 |
150万円 | 53,072円 |
200万円 | 70,762円 |
250万円 | 88,452円 |
300万円 | 106,143円 |
350万円 | 123,833円 |
400万円 | 141,523円 |
450万円 | 159,213円 |
500万円 | 176,903円 |
これは、返済月数36ヶ月・借入利率18%と仮定した場合のシミュレーションです。そのほかの期間や利率の返済額目安を知りたい人は、キャレントの公式ホームページシミュレーションツールを活用ください。
キャレントでお金を借りるメリットは?
資金調達手段としてキャレントを選択すると、どんなメリットがあるのでしょうか。銀行融資やほかの消費者金融と比較した際の強みを順番に見ていきます。
無担保・保証人なしでローンが組める
キャレントの大きな強みは、無担保・保証人なしで融資がねらえるところです。銀行から資金調達しようとすれば、担保の提供が必要になることも多いもの。土地や不動産など担保に差し出す資産がない事業者でもチャンスがあるところは、大きな強みといえるでしょう。
まとまった金額の融資を相談できる
キャレントでは、最大500万円までの融資に対応できます。事業性融資は総量規制の対象外にあたるため、申込者の年収に左右されることはありません。
取引を続ける中で実績を重ねていけば大きなお金を融通してもらえる可能性があり、まとまった資金調達を考えている人にとっては、心強い味方といえます。
即日融資可能!急な資金需要を解決できる
法人向け融資の審査は、個人よりも大変です。担当者との面談や業績を示す書類の提示が必要なことも多く、結果が出るまでにかなりの日数を要することもたくさんあります。
キャレントのような即日審査・即日融資も可能な金融機関は、急ぎの資金需要への解決策として重宝するはず。「今日中に資金調達先を見つけたい」「今週末には入金できないと会社が危ない」といった状態のとき、検討できるサービスです。
キャレントでお金を借りるデメリットや注意点
キャレントで資金調達する際に気をつけたい注意点を見ていきます。他社と比較したときのデメリットも、合わせて確認していきましょう。
起業・開業資金には使えない
キャレントは、設立1年以上の法人を対象に融資を行う貸金業者。起業・開業資金調達先には使えません。起業したばかりの資金調達には、日本政策金融公庫の創業支援がおすすめです。
キャレントよりもずっと低金利で借入できて、ビジネスが軌道に乗るまでの運転資金も調達できます。一部の自治体で行っている起業者支援の融資制度を活用するのも一案です。お住まいの地域に活用できる制度があるかを調べてみるとよいでしょう。
長期的には借入コストがかさみがち
キャレントの金利水準は、ビジネスローンとしては平均的な水準です。ただし、ビジネスローン自体が銀行融資より金利が高め。長期的にまとまった資金を融通してもらった場合、総返済額が大きくなるリスクがあります。
キャレントでは最長10年と余裕を持って返済できる期間の設定ができますが、なるべく早く返しきることが損しない借入のコツ。
急な資金需要はキャレントからの融資で乗り切り、収支が安定したところでほかの金融機関に相談するなど、効率的な資金調達をおすすめします。